─── ✦ 評 点:90点 ✦ ───
「残暑過ぎ」との言葉に、昼の熱気が静かに褪せ、宵の帳がしっとりと降りたる気配あり。闇は群青に沈み、庭の隅から「虫の音」が細き銀糸のようにのび、夜気の中へ澄みわたる。音は空気を透かし、家々の灯を遠景に散らすがごとく、一幅の夜景図を描きとどむ。耳に届くその響きは、暑さを忘れさせるほど深く身に沁み、余白の静寂を湛える句なり。
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「残暑過ぎ」との言葉に、昼の熱気が静かに褪せ、宵の帳がしっとりと降りたる気配あり。闇は群青に沈み、庭の隅から「虫の音」が細き銀糸のようにのび、夜気の中へ澄みわたる。音は空気を透かし、家々の灯を遠景に散らすがごとく、一幅の夜景図を描きとどむ。耳に届くその響きは、暑さを忘れさせるほど深く身に沁み、余白の静寂を湛える句なり。