─── ✦ 評 点:90点 ✦ ───
「田露」「稲笑み」の語、まことに豊穣の色を宿す。秋暑の残る空気のなか、稲田は金泥を流した屏風のごとく輝き、露の粒が朝日をとらえて小さき宝玉のように光る。奥の稲穂が風にたゆたうさまは、絵巻の遠景に揺らめきを添えるがごとし。熱気のなかに確かな実りを描き込み、生命の円環を表す句なり。
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「田露」「稲笑み」の語、まことに豊穣の色を宿す。秋暑の残る空気のなか、稲田は金泥を流した屏風のごとく輝き、露の粒が朝日をとらえて小さき宝玉のように光る。奥の稲穂が風にたゆたうさまは、絵巻の遠景に揺らめきを添えるがごとし。熱気のなかに確かな実りを描き込み、生命の円環を表す句なり。