─── ✦ 評 点:80点 ✦ ───
「ツクボウシ」の声を「宙の聞く」としたのは、おもしろき発想じゃなかろか。夏の終わりを告げる蝉の響きが、地上の人だけでなく空そのものに届いているようで、なんともいじらしい情景よ。さらに「タンホイザー」と結びつけたことで、庶民の耳にひびく虫の音が、西洋の楽の大舞台にまで重なるような広がりを見せておる。日常と非日常が交わり、ちと突飛ながら余韻が残る句じゃ。
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「ツクボウシ」の声を「宙の聞く」としたのは、おもしろき発想じゃなかろか。夏の終わりを告げる蝉の響きが、地上の人だけでなく空そのものに届いているようで、なんともいじらしい情景よ。さらに「タンホイザー」と結びつけたことで、庶民の耳にひびく虫の音が、西洋の楽の大舞台にまで重なるような広がりを見せておる。日常と非日常が交わり、ちと突飛ながら余韻が残る句じゃ。