─── ✦ 評 点:93点 ✦ ───
遠くより転がるような音、風に運ばれた木の実か虫の声か。音が景を誘い、耳から絵が立ちのぼる。〈ころころろ〉の響きは童心の余韻を残し、静寂の中に小さな生命の気配を呼び覚ます。音と沈黙の間にある間合いが美しく、描かぬものを描く筆致の冴えあり。軽みの中に秋の深まりを映す佳句なり。
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遠くより転がるような音、風に運ばれた木の実か虫の声か。音が景を誘い、耳から絵が立ちのぼる。〈ころころろ〉の響きは童心の余韻を残し、静寂の中に小さな生命の気配を呼び覚ます。音と沈黙の間にある間合いが美しく、描かぬものを描く筆致の冴えあり。軽みの中に秋の深まりを映す佳句なり。