─── ✦ 評 点:82点 ✦ ───
「梅雨遠し」の言は、雨期の気配がほどけていく間のびを伝え、借りた傘に君の気配がうっすら残る。ひらがなの「あんぶれら」が音の軽みを運び、幼き記憶を呼び寄せる趣きあり。写生は素直ながら結がやや散漫。焦点を足元へ集めれば、静けさが立ちのぼろう。試みに「梅雨遠し/君の傘借り/道しずか」と置けば、余情澄む。
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「梅雨遠し」の言は、雨期の気配がほどけていく間のびを伝え、借りた傘に君の気配がうっすら残る。ひらがなの「あんぶれら」が音の軽みを運び、幼き記憶を呼び寄せる趣きあり。写生は素直ながら結がやや散漫。焦点を足元へ集めれば、静けさが立ちのぼろう。試みに「梅雨遠し/君の傘借り/道しずか」と置けば、余情澄む。