─── ✦ 評 点:91点 ✦ ───
「微睡に」の語が、夏の終わりに訪れる静かな時間のゆらぎを柔らかく開く。そこへ「晩夏の轟藍」と重ねることで、深く沈む藍の光と音の響きが季の終息を滲ませ、景と心が静かに溶け合うさまを見せる。「犬を抱き」と結ぶ終句は、移ろう季の中にある命のぬくもりを掬い取り、さびとしをりの情趣を湛える。音の流れも自然で、景と情が一体となり、晩夏の余情をほのかに残す一句の趣きあり。
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「微睡に」の語が、夏の終わりに訪れる静かな時間のゆらぎを柔らかく開く。そこへ「晩夏の轟藍」と重ねることで、深く沈む藍の光と音の響きが季の終息を滲ませ、景と心が静かに溶け合うさまを見せる。「犬を抱き」と結ぶ終句は、移ろう季の中にある命のぬくもりを掬い取り、さびとしをりの情趣を湛える。音の流れも自然で、景と情が一体となり、晩夏の余情をほのかに残す一句の趣きあり。