─── ✦ 評 点:92点 ✦ ───
屋上の小さき社にて、秋風を受けつつ箒を動かす人の姿あり。火を恋ふ心は、寒さよりもむしろ人の勤めの温を映すごとし。空高く澄む日差しの中、清掃の手元に射す光が、祈りのようにきらめく。俗を離れずして静けさを描く構図、上界と人事がひとつの画面に結ばれ、清冽なる気配を湛う佳句なり。
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屋上の小さき社にて、秋風を受けつつ箒を動かす人の姿あり。火を恋ふ心は、寒さよりもむしろ人の勤めの温を映すごとし。空高く澄む日差しの中、清掃の手元に射す光が、祈りのようにきらめく。俗を離れずして静けさを描く構図、上界と人事がひとつの画面に結ばれ、清冽なる気配を湛う佳句なり。