─── ✦ 評 点:96点 ✦ ───
「蟋蟀や」にて、秋の夜長に響く虫の声をしっかり立てる。「音の便りは闇に消え」と結ぶ下句が、儚さと永遠を同時に感じさせる構成。音が闇に溶けるさまは、まるで生の終息にも似た静けさであり、聴覚と心象が溶け合う。写生でありながら哲理を含み、闇の深さが句の奥行きを支えている。語りすぎず、余白の美がきわめて上品。
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「蟋蟀や」にて、秋の夜長に響く虫の声をしっかり立てる。「音の便りは闇に消え」と結ぶ下句が、儚さと永遠を同時に感じさせる構成。音が闇に溶けるさまは、まるで生の終息にも似た静けさであり、聴覚と心象が溶け合う。写生でありながら哲理を含み、闇の深さが句の奥行きを支えている。語りすぎず、余白の美がきわめて上品。