─── ✦ 評 点:85点 ✦ ───
細く光る三日月を見あげたとき、どこか半眼の武士がじっと世を見つめているような、そんな静かな緊張が胸に差すのう。秋の夜気のすきとおる冷たさが身に入り、闇の奥に昔の気配がふっと立ちのぼる。月の形と「半眼」の取り合わせが巧みで、凛とした静寂が漂う一句じゃ。物の怪めく怖れではなく、どことなく人の世の儚さを感じさせるところ、しずかに心へ沁みる景でありましょう。
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細く光る三日月を見あげたとき、どこか半眼の武士がじっと世を見つめているような、そんな静かな緊張が胸に差すのう。秋の夜気のすきとおる冷たさが身に入り、闇の奥に昔の気配がふっと立ちのぼる。月の形と「半眼」の取り合わせが巧みで、凛とした静寂が漂う一句じゃ。物の怪めく怖れではなく、どことなく人の世の儚さを感じさせるところ、しずかに心へ沁みる景でありましょう。