─── ✦ 評 点:91点 ✦ ───
「冬日さす」と置いた冒頭に、やわらかき光の角度がすでに感じられ、寒さの中にも静かな温もりあり。「鎌倉辻の六地蔵」と具体の舞台を据えたことで、時代と土地の息遣いがふっと立ちのぼる。六体の石仏が冬日の光を受け、それぞれの影を落とす様子が、黙して語る者たちのように見ゆ。観光の名所としてではなく、人々の祈りの残る場所として拾い上げた点に慎ましい眼差しがある。言葉過不足なく収まり、余白の品格ある一句と見ゆ。
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「冬日さす」と置いた冒頭に、やわらかき光の角度がすでに感じられ、寒さの中にも静かな温もりあり。「鎌倉辻の六地蔵」と具体の舞台を据えたことで、時代と土地の息遣いがふっと立ちのぼる。六体の石仏が冬日の光を受け、それぞれの影を落とす様子が、黙して語る者たちのように見ゆ。観光の名所としてではなく、人々の祈りの残る場所として拾い上げた点に慎ましい眼差しがある。言葉過不足なく収まり、余白の品格ある一句と見ゆ。