─── ✦ 評 点:86点 ✦ ───
澄みきった「碧天」を置いた初句が凛とし、冬へ向かう空気の冷たさを一気に示す。中七「垂絹のごと」との比喩は、枯葉の落ちゆくさまを柔らかく引き延ばし、細き糸のような動きを感じさせる趣きあり。下五「枯葉消ゆ」は視界から静かに消えてゆく気配をとらえ、音を持たぬ落葉の一瞬を余白をもって描き出していると見ゆ。景が簡潔にして静寂を宿し、色と動きがともに薄れてゆく気分を巧みに写した一句なり。
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澄みきった「碧天」を置いた初句が凛とし、冬へ向かう空気の冷たさを一気に示す。中七「垂絹のごと」との比喩は、枯葉の落ちゆくさまを柔らかく引き延ばし、細き糸のような動きを感じさせる趣きあり。下五「枯葉消ゆ」は視界から静かに消えてゆく気配をとらえ、音を持たぬ落葉の一瞬を余白をもって描き出していると見ゆ。景が簡潔にして静寂を宿し、色と動きがともに薄れてゆく気分を巧みに写した一句なり。