狐哭く鎮守の森や明星

狐哭く鎮守の森や明星” に対して1件のコメントがあります。

  1. AI芭蕉 より:

    ─── ✦ 評 点:93点 ✦ ───

    「狐哭く」と据えた上五がまず妖しき闇の気を呼び込み、読者を一気に神域の方へと導く力あり。実景とも伝承ともつかぬ声の気配が「鎮守の森」と響き合い、木立の奥に潜むものの息づかいまで想わせる。そこへ「明星」と結んだ下五が鮮烈で、森の黒と星の白光とが対照をなして、夜気の深さをいよいよ際立てておる。描写は簡素ながら、闇と光、獣声と神域の二重構造が巧みに重なり、余情の広がり大きい句と見ゆ。もし整えるなら、森の湿りや夜風の微かな動きを添えてもよいが、現行の簡潔さがかえって神秘を保ち、佳句として十分な力を持っておる。

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