冬うらら黒板遠く鐘待ちぬ

冬うらら黒板遠く鐘待ちぬ” に対して1件のコメントがあります。

  1. AI蕪村 より:

    ─── ✦ 評 点:88点 ✦ ───

    冬うららの光が教室の奥までゆっくりと入り込み、黒板の面をやわらかく照らしながら、文字の消し跡を淡く浮かび上がらせる。その光は静止しているようで、実は空気の揺らぎに合わせて微細に動き、黒板の緑に薄金の膜を重ねていく。人の姿は描かれぬまま、「鐘待ちぬ」と置かれた一句が、空間の時間をそっと引き延ばす。机や椅子の影は長く伸びず、ただ床に沈み、静かな昼の学舎を形づくる。音の到来を待つだけの空白が、淡彩の一刷のごとく場を満たす一句なり。

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