─── ✦ 評 点:78点 ✦ ───
失われた手袋を通して、心の落ち着かなさを詠んだ一句。「所在なき」と感情を直接言い切った点は好みが分かれるが、冬の実感としては率直である。片方だけ残る手袋の冷たさ、もう一方を探す視線、その間の空白がよく伝わる。景の提示は最小限だが、日常の小さな欠落を季と結びつけたところに軽みがある。余白をもう一歩活かせば、さらに深まる余地を残す句と見ゆ。
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失われた手袋を通して、心の落ち着かなさを詠んだ一句。「所在なき」と感情を直接言い切った点は好みが分かれるが、冬の実感としては率直である。片方だけ残る手袋の冷たさ、もう一方を探す視線、その間の空白がよく伝わる。景の提示は最小限だが、日常の小さな欠落を季と結びつけたところに軽みがある。余白をもう一歩活かせば、さらに深まる余地を残す句と見ゆ。