─── ✦ 評 点:76点 ✦ ───
「桃源郷」という比喩がやや強く、情景の具体を押し流す危うさはあるが、「朝陽と紛ひ」という措辞が霞の柔らかさをよく捉えている。現実と幻想の境が曖昧になる瞬間を描こうとする意図は明確。もし地上の一物が添えられれば、画面はより締まったであろう。現状は遠景中心の霞景。淡墨で山並みをぼかした絵巻の一場を描く。
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「桃源郷」という比喩がやや強く、情景の具体を押し流す危うさはあるが、「朝陽と紛ひ」という措辞が霞の柔らかさをよく捉えている。現実と幻想の境が曖昧になる瞬間を描こうとする意図は明確。もし地上の一物が添えられれば、画面はより締まったであろう。現状は遠景中心の霞景。淡墨で山並みをぼかした絵巻の一場を描く。