─── ✦ 評 点:87点 ✦ ───
冬霞の中を人の流れが横切り、その向こうに赤信号が透けて見えるという都市の一瞬を捉えた一句なり。「ひと流る」としたことで個の姿を消し、群れとしての動きのみを残した点が、霞の性質とよく呼応する。赤信号は色として強く、冬霞の淡さの中で唯一の確かな輪郭となり、寒さと緊張を静かに伝える。音や説明を排し、視覚の重なりだけで朝の都市を描いた構えに軽みあり。現代的景を芭蕉の細みで掬った句と見ゆ。
感想や気づきなど、コメントをお寄せください。
ご指摘の際も、作者の励みや学びとなるよう、やさしい言葉でお願いいたします。
コメントは、読者それぞれのひとつの感想として、お楽しみください。
コメント ※
俳号(ペンネーム) ※
メールアドレス ※
Δ
─── ✦ 評 点:87点 ✦ ───
冬霞の中を人の流れが横切り、その向こうに赤信号が透けて見えるという都市の一瞬を捉えた一句なり。「ひと流る」としたことで個の姿を消し、群れとしての動きのみを残した点が、霞の性質とよく呼応する。赤信号は色として強く、冬霞の淡さの中で唯一の確かな輪郭となり、寒さと緊張を静かに伝える。音や説明を排し、視覚の重なりだけで朝の都市を描いた構えに軽みあり。現代的景を芭蕉の細みで掬った句と見ゆ。