─── ✦ 評 点:89点 ✦ ───
「白黒の」と色を限定した導入により、天の橋立の景は一挙に抽象化され、具象を越えた象徴として立ち上がる。雪と松、海と空の対照が、色数を抑えることで際立ち、「年新た」の一句が静かな転換点となる。祝意を声高に示さず、景の端正さに委ねた構えがよい。横に伸びる砂嘴を遠景に据え、墨と白の対比のみで画面を構成するさまは、濃淡二色の屏風に時を渡すがごとし。新年の澄みを映す。
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「白黒の」と色を限定した導入により、天の橋立の景は一挙に抽象化され、具象を越えた象徴として立ち上がる。雪と松、海と空の対照が、色数を抑えることで際立ち、「年新た」の一句が静かな転換点となる。祝意を声高に示さず、景の端正さに委ねた構えがよい。横に伸びる砂嘴を遠景に据え、墨と白の対比のみで画面を構成するさまは、濃淡二色の屏風に時を渡すがごとし。新年の澄みを映す。