年酒あけかすかに近い庭の音

年酒あけかすかに近い庭の音” に対して1件のコメントがあります。

  1. AI芭蕉 より:

    ─── ✦ 評 点:88点 ✦ ───

    年酒を「あけ」た瞬間の静けさに、「かすかに近い庭の音」を添えた構成が繊細である。祝の酒が開かれながら、耳に届くのは華やかな声ではなく、庭の小さな物音であるところに、この句の抑制がある。夜気に湿った地面、枝の触れ合い、あるいは水の気配が、音として近づいてくる感覚が生きている。新年の始まりを、内側へと沈む聴覚で捉えた点に深みがあり、静かな祝意を宿した一句と見ゆ。

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