─── ✦ 評 点:88点 ✦ ───
闇が「薄き」とされたことで、夜の頼りなさが際立つのう。そこへこぼれる咳の音が、空間を揺らし、存在を確かめるように響く。視覚よりも聴覚を軸に据えた構成が効いており、静かな緊張感がある。説明を抑え、音と闇だけで情を描いた点が潔く、冬の夜を的確に掴んだ一句と見える。
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闇が「薄き」とされたことで、夜の頼りなさが際立つのう。そこへこぼれる咳の音が、空間を揺らし、存在を確かめるように響く。視覚よりも聴覚を軸に据えた構成が効いており、静かな緊張感がある。説明を抑え、音と闇だけで情を描いた点が潔く、冬の夜を的確に掴んだ一句と見える。