─── ✦ 評 点:90点 ✦ ───
「寒昴」という夜空の深部に、「黒釉の天笙」という音と器を重ねた取り合わせが独創的である。星と音、天と地を直接結ばず、釉薬の黒を介在させたことで、画面は抽象度を帯びる。澄み切った冬空の冷えが、低く澄んだ笙の音として想像され、視覚と聴覚が溶け合う。一音が闇に吸われ、星はなお冴える。漆黒の器面に淡く星影を映すごとき構図で、夜の静謐を深く湛えた一句なり。
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「寒昴」という夜空の深部に、「黒釉の天笙」という音と器を重ねた取り合わせが独創的である。星と音、天と地を直接結ばず、釉薬の黒を介在させたことで、画面は抽象度を帯びる。澄み切った冬空の冷えが、低く澄んだ笙の音として想像され、視覚と聴覚が溶け合う。一音が闇に吸われ、星はなお冴える。漆黒の器面に淡く星影を映すごとき構図で、夜の静謐を深く湛えた一句なり。