─── ✦ 評 点:87点 ✦ ───
「厳冬の地を割り」と厳しい状況をまず示し、「ものの芽よ」と呼びかけた結びが力強い。凍てついた大地を押し開く微かな命の気配が、簡潔な語りの中に確かに宿る。具体の描写は最小限だが、冬と春の境目に立つ瞬間を象徴的に捉えている。やや理念に寄るきらいはあるものの、季語の持つ生命力が句全体を支えている。厳しさの中の希望を静かに告げる一句と見ゆ。
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「厳冬の地を割り」と厳しい状況をまず示し、「ものの芽よ」と呼びかけた結びが力強い。凍てついた大地を押し開く微かな命の気配が、簡潔な語りの中に確かに宿る。具体の描写は最小限だが、冬と春の境目に立つ瞬間を象徴的に捉えている。やや理念に寄るきらいはあるものの、季語の持つ生命力が句全体を支えている。厳しさの中の希望を静かに告げる一句と見ゆ。