─── ✦ 評 点:90点 ✦ ───
「小松菜の切口」と台所の近景を捉え、そこに「まだ星の息」と添えた発想が新鮮である。夜明け前の冷えた空気が、野菜の切り口に宿る水気や冷たさとして感じられ、天と地とがひそやかにつながる。具体と象徴のバランスがよく、言葉も過不足ない。「星の息」という措辞が詩的でありながら過度に浮かず、生活感の中に溶け込んでいる点が秀逸である。小さな発見から冬の朝の清冽を引き出した、完成度の高い一句と見ゆ。
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「小松菜の切口」と台所の近景を捉え、そこに「まだ星の息」と添えた発想が新鮮である。夜明け前の冷えた空気が、野菜の切り口に宿る水気や冷たさとして感じられ、天と地とがひそやかにつながる。具体と象徴のバランスがよく、言葉も過不足ない。「星の息」という措辞が詩的でありながら過度に浮かず、生活感の中に溶け込んでいる点が秀逸である。小さな発見から冬の朝の清冽を引き出した、完成度の高い一句と見ゆ。