─── ✦ 評 点:78点 ✦ ───
前句と響き合う題材ながら、「今を知る」と言い切ったところに作者の思いが強く現れる。古代から続く命が、現在の海に確かに生きているという認識は明快であるが、その分、説明の色が濃くなった。海鼠そのものの動きや、冷たい海の感触が詠み込まれていれば、思想と写生とがより自然に結びついたであろう。主題は確かで、視座も高いが、言葉がやや観念に傾く。命の連続を見据える志は尊く、今後の深化を期待したい一句と見ゆ。
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前句と響き合う題材ながら、「今を知る」と言い切ったところに作者の思いが強く現れる。古代から続く命が、現在の海に確かに生きているという認識は明快であるが、その分、説明の色が濃くなった。海鼠そのものの動きや、冷たい海の感触が詠み込まれていれば、思想と写生とがより自然に結びついたであろう。主題は確かで、視座も高いが、言葉がやや観念に傾く。命の連続を見据える志は尊く、今後の深化を期待したい一句と見ゆ。