─── ✦ 評 点:88点 ✦ ───
「誘はれて」と主体の心の動きを先に置き、「味噌香の鍋の湯気の横」と嗅覚と視覚を重ねた構えが温かい。鍋そのものではなく、湯気の“横”に身を置く距離感が巧みで、人の輪に加わる一瞬のためらいと安らぎが同時に伝わる。香りが心をほどき、冬の宵の空気がやわらぐ余韻を残す一句と見ゆ。
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「誘はれて」と主体の心の動きを先に置き、「味噌香の鍋の湯気の横」と嗅覚と視覚を重ねた構えが温かい。鍋そのものではなく、湯気の“横”に身を置く距離感が巧みで、人の輪に加わる一瞬のためらいと安らぎが同時に伝わる。香りが心をほどき、冬の宵の空気がやわらぐ余韻を残す一句と見ゆ。