─── ✦ 評 点:83点 ✦ ───
「剥製」という硬質な語を「早春」と取り合わせた発想に独自性がある。止まった命に銀の針が光り、時間が凍結したままの空気が漂う。季語の柔らかさと対象の冷ややかさの対照が印象的である。ただしやや観念に傾く気配もある。静物に宿る冷光を映した異色の一句と見ゆ。
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「剥製」という硬質な語を「早春」と取り合わせた発想に独自性がある。止まった命に銀の針が光り、時間が凍結したままの空気が漂う。季語の柔らかさと対象の冷ややかさの対照が印象的である。ただしやや観念に傾く気配もある。静物に宿る冷光を映した異色の一句と見ゆ。