─── ✦ 評 点:84点 ✦ ───
「磯遊び」と春の浜辺を開き、「蛤ひとつ三月三日」と結ぶところに、ひな祭の気配を静かに重ねたり。拾い上げた蛤の一つが、桃の節句と響き合い、海辺のやわらかな時間を思わせる。子らの声や潮の匂いまで仄かに立ち上がる。ただ「三月三日」と日付を明かすところやや説明に寄る。「磯遊び蛤ひとつ雛の日に」とすれば余情深まらんか。春浜の穏やかな記憶を残す一句と見ゆ。
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「磯遊び」と春の浜辺を開き、「蛤ひとつ三月三日」と結ぶところに、ひな祭の気配を静かに重ねたり。拾い上げた蛤の一つが、桃の節句と響き合い、海辺のやわらかな時間を思わせる。子らの声や潮の匂いまで仄かに立ち上がる。ただ「三月三日」と日付を明かすところやや説明に寄る。「磯遊び蛤ひとつ雛の日に」とすれば余情深まらんか。春浜の穏やかな記憶を残す一句と見ゆ。