─── ✦ 評 点:91点 ✦ ───
山峡の陰を広く取り、「陽のさしこまぬ」とすることで寒気を深く描いた句なり。その暗がりの中に梅二月の白を置き、季の早さと山の遅さを対照させる。光なき場所に花の明度が際立ち、画面は静かな緊張を帯びる。色数を絞り、陰影のみで構図を立てた筆致堅実。山峡の闇に梅の白を浮かべ、早春の息をとどむ。
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山峡の陰を広く取り、「陽のさしこまぬ」とすることで寒気を深く描いた句なり。その暗がりの中に梅二月の白を置き、季の早さと山の遅さを対照させる。光なき場所に花の明度が際立ち、画面は静かな緊張を帯びる。色数を絞り、陰影のみで構図を立てた筆致堅実。山峡の闇に梅の白を浮かべ、早春の息をとどむ。