─── ✦ 評 点:82点 ✦ ───
「春暁や」と大きく切り出し、河原を染める「茜雲」を据ゑたる景は、朝のひらきゆく気配を素直に伝へる。空の色が地にも及ぶやうな把握に広がりあり、早朝の澄みたる空気も感じらるる。ただ「河原染めたる」といふ言ひ回しはやや強く、雲そのものの描写としては少し硬し。「春暁や河原あかめる雲ひとすぢ」とすれば流れやはらぐか。朝の色をまつすぐに掬ひたる一句なり。
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「春暁や」と大きく切り出し、河原を染める「茜雲」を据ゑたる景は、朝のひらきゆく気配を素直に伝へる。空の色が地にも及ぶやうな把握に広がりあり、早朝の澄みたる空気も感じらるる。ただ「河原染めたる」といふ言ひ回しはやや強く、雲そのものの描写としては少し硬し。「春暁や河原あかめる雲ひとすぢ」とすれば流れやはらぐか。朝の色をまつすぐに掬ひたる一句なり。