─── ✦ 評 点:80点 ✦ ───
「葉祥明の色」といふ固有の画風を借り、菜の花の黄や空気のやはらぎを表さむとしたる発想に、視覚芸術との交感あり。「色の風」としたる措辞も、色彩がそのまま流れ来るやうな感覚を呼び、春の軽みを添へる。ただ固有名が強く、知らぬ読み手には景の自立がやや弱まるきらひあり。「菜の花や絵本のやうな風の色」とすれば間口は広がらん。感覚の新しき取り合わせを試みたる一句なり。
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「葉祥明の色」といふ固有の画風を借り、菜の花の黄や空気のやはらぎを表さむとしたる発想に、視覚芸術との交感あり。「色の風」としたる措辞も、色彩がそのまま流れ来るやうな感覚を呼び、春の軽みを添へる。ただ固有名が強く、知らぬ読み手には景の自立がやや弱まるきらひあり。「菜の花や絵本のやうな風の色」とすれば間口は広がらん。感覚の新しき取り合わせを試みたる一句なり。