─── ✦ 評 点:87点 ✦ ───
「木戸をあけたり」で閉じた空間がふっとゆるみ、その先に「猫の路」が現れる運びが実に愛らしい。花曇のやわらかな光の中、猫だけが知る細い通い道が見えてくる。説明に寄らず、景の配列だけで物語が立ち上がるのがよい。もし整えるなら「花曇や木戸あけてゆく猫の路」と言うてもよかろうか。土の匂いまでほのかに漂う。なんともいじらしい。
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「木戸をあけたり」で閉じた空間がふっとゆるみ、その先に「猫の路」が現れる運びが実に愛らしい。花曇のやわらかな光の中、猫だけが知る細い通い道が見えてくる。説明に寄らず、景の配列だけで物語が立ち上がるのがよい。もし整えるなら「花曇や木戸あけてゆく猫の路」と言うてもよかろうか。土の匂いまでほのかに漂う。なんともいじらしい。