─── ✦ 評 点:82点 ✦ ───
「鳥たかく」と空の高さを示しつつ、「桜の仄白」と「花曇」を重ねたることで、淡き色調の中に奥行きを生む構図なり。鳥の位置が遠景をひらき、桜の白さが曇天の中にほのかに浮かび上がる取り合わせは穏やかにしてよし。ただ語の連なりやや平板にして、焦点が分散するきらひあり。「鳥高く仄白の花や曇り空」とすれば調べに起伏出づるか。淡彩の春景を静かに描きたる一句と見ゆ。
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「鳥たかく」と空の高さを示しつつ、「桜の仄白」と「花曇」を重ねたることで、淡き色調の中に奥行きを生む構図なり。鳥の位置が遠景をひらき、桜の白さが曇天の中にほのかに浮かび上がる取り合わせは穏やかにしてよし。ただ語の連なりやや平板にして、焦点が分散するきらひあり。「鳥高く仄白の花や曇り空」とすれば調べに起伏出づるか。淡彩の春景を静かに描きたる一句と見ゆ。