─── ✦ 評 点:83点 ✦ ───
「花満つる」と広がる景に対し、「花見ず鼻の水」と落としたところに、滑稽と現実の対比がよく出ている。美しさに向かうはずの視線が、身体の不調へ引き戻されるところが人間らしい。ただ言葉がやや多く、少し整えた方が締まる印象もある。少し整えるなら「花満つる花見もせずに鼻をかむ」と言うてもよかろうか。この落差の感覚は印象に残る。
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「花満つる」と広がる景に対し、「花見ず鼻の水」と落としたところに、滑稽と現実の対比がよく出ている。美しさに向かうはずの視線が、身体の不調へ引き戻されるところが人間らしい。ただ言葉がやや多く、少し整えた方が締まる印象もある。少し整えるなら「花満つる花見もせずに鼻をかむ」と言うてもよかろうか。この落差の感覚は印象に残る。