─── ✦ 評 点:83点 ✦ ───
「父は往ぬ」という言葉の重さに、「聖書歳時記」という取り合わせが静かに寄り添っている。信仰と季節とが同じ頁の中に収まり、その前で父の不在を受け止めている姿が浮かぶ。「春の夜」というやわらかな時間が、かえって喪失の深さを際立たせているようだ。ただやや言葉が多く、それぞれが並び立つ印象も残る。どれか一つに寄せることで、情の焦点がよりはっきりしてくるだろう。静かな祈りにも似た余韻が心に残る。言葉を少し絞るなら「春の夜や聖書の頁に父の影」と置いても響きが出そうだ。
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「父は往ぬ」という言葉の重さに、「聖書歳時記」という取り合わせが静かに寄り添っている。信仰と季節とが同じ頁の中に収まり、その前で父の不在を受け止めている姿が浮かぶ。「春の夜」というやわらかな時間が、かえって喪失の深さを際立たせているようだ。ただやや言葉が多く、それぞれが並び立つ印象も残る。どれか一つに寄せることで、情の焦点がよりはっきりしてくるだろう。静かな祈りにも似た余韻が心に残る。言葉を少し絞るなら「春の夜や聖書の頁に父の影」と置いても響きが出そうだ。