─── ✦ 評 点:70点 ✦ ───
「尽きるを知らぬ七日命」と、短い命を詠みながら、その儚さが尽きないという逆説へ寄せたところがこの句の核である。蝉などの命を思わせるが、対象を明かさぬため、命の短さそのものが抽象の中に浮かぶ。言葉としては美しいが、具体の姿や音が乏しく、景より観念が前へ出ている。「七日命」は強い語であるだけに、殻、声、翅など一つの実景が欲しい。例えば「蝉の翅七日命の透きとほる」とすれば、儚さが見えるものとなり、余韻も深まろう。
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「尽きるを知らぬ七日命」と、短い命を詠みながら、その儚さが尽きないという逆説へ寄せたところがこの句の核である。蝉などの命を思わせるが、対象を明かさぬため、命の短さそのものが抽象の中に浮かぶ。言葉としては美しいが、具体の姿や音が乏しく、景より観念が前へ出ている。「七日命」は強い語であるだけに、殻、声、翅など一つの実景が欲しい。例えば「蝉の翅七日命の透きとほる」とすれば、儚さが見えるものとなり、余韻も深まろう。