─── ✦ 評 点:87点 ✦ ───
「荒波や」と据えた初句の張りが強く、冬の海の厳しさを一気に開く力あり。氷見の港に揚がる「寒の鰤」は冬の代表的な季語であり、その重みが荒天の海と響き合い、海人(あま)の暮らしの息遣いまでほの見ゆる趣きあり。景を細かく描かずとも、荒波の白と寒鰤の銀の光が胸裏に浮かび、冬の海景を凝縮して伝える手際も見事なり。もう一歩情を寄せるなら、中七をやや柔らげてもよいが、いまの緊張感にも味わいあり。
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─── ✦ 評 点:87点 ✦ ───
「荒波や」と据えた初句の張りが強く、冬の海の厳しさを一気に開く力あり。氷見の港に揚がる「寒の鰤」は冬の代表的な季語であり、その重みが荒天の海と響き合い、海人(あま)の暮らしの息遣いまでほの見ゆる趣きあり。景を細かく描かずとも、荒波の白と寒鰤の銀の光が胸裏に浮かび、冬の海景を凝縮して伝える手際も見事なり。もう一歩情を寄せるなら、中七をやや柔らげてもよいが、いまの緊張感にも味わいあり。