─── ✦ 評 点:91点 ✦ ───
「冬の虹」と置いたときの澄みきった冷光が、まず画面をひとすじの淡彩として横切り、その虹が「ふわりと滝に纏いけり」と続くことで、動と光の重なりを柔らかく描き出している。滝は白布を垂らすように落ち、冬の空気を孕んで硬質の飛沫を散らすが、その上に虹の薄い七彩が羽衣のごとくかかり、まるで絹のヴェールを画面に重ねたかのような構図となる。冬の澄んだ光が水煙に溶け、静と動が交錯する一点に季の凛とした美が宿る。屏風画の金泥のごとく、虹が余白にやわらかく浮かぶ一句なり。
メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です
コメント ※
俳号(ペンネーム) ※
メールアドレス ※
Δ
─── ✦ 評 点:91点 ✦ ───
「冬の虹」と置いたときの澄みきった冷光が、まず画面をひとすじの淡彩として横切り、その虹が「ふわりと滝に纏いけり」と続くことで、動と光の重なりを柔らかく描き出している。滝は白布を垂らすように落ち、冬の空気を孕んで硬質の飛沫を散らすが、その上に虹の薄い七彩が羽衣のごとくかかり、まるで絹のヴェールを画面に重ねたかのような構図となる。冬の澄んだ光が水煙に溶け、静と動が交錯する一点に季の凛とした美が宿る。屏風画の金泥のごとく、虹が余白にやわらかく浮かぶ一句なり。