─── ✦ 評 点:90点 ✦ ───
一面の「雪景色」に対し、「赤き髪留め」という一点の色を据え、その色が「色褪せて」ゆくさまを捉えた構図が巧みである。白の広がりに対し赤は本来もっとも強く立つ色なれど、ここでは雪の静けさに呑まれ、時間とともに沈んでゆく。人物は姿を現さず、髪留めのみが存在の痕跡として残され、過ぎ去る若さや記憶を静かに暗示する。近景に一点の赤、遠景を限りなき白とする画面構成は、水彩の余白に色をにじませるごとし。色の衰えをもって冬の深まりを語る抑制に詩心あり。
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─── ✦ 評 点:90点 ✦ ───
一面の「雪景色」に対し、「赤き髪留め」という一点の色を据え、その色が「色褪せて」ゆくさまを捉えた構図が巧みである。白の広がりに対し赤は本来もっとも強く立つ色なれど、ここでは雪の静けさに呑まれ、時間とともに沈んでゆく。人物は姿を現さず、髪留めのみが存在の痕跡として残され、過ぎ去る若さや記憶を静かに暗示する。近景に一点の赤、遠景を限りなき白とする画面構成は、水彩の余白に色をにじませるごとし。色の衰えをもって冬の深まりを語る抑制に詩心あり。