─── ✦ 評 点:91点 ✦ ───
野仏の前に置かれた椀が水涸れしているという細部が、冬の厳しさと時の経過を静かに語る。そこへ「北斗冴ゆ」と天空の冷光を配し、地上の枯渇と天の冴えとを対照させた構成が巧みなり。人の手を離れた信仰の場に、なお残る祈りと寒さとが重なり、無言の情が立ち上がる。視線は低く、語りは抑制され、芭蕉的なさびの気配が濃い。静謐で奥行きある冬句と見ゆ。
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─── ✦ 評 点:91点 ✦ ───
野仏の前に置かれた椀が水涸れしているという細部が、冬の厳しさと時の経過を静かに語る。そこへ「北斗冴ゆ」と天空の冷光を配し、地上の枯渇と天の冴えとを対照させた構成が巧みなり。人の手を離れた信仰の場に、なお残る祈りと寒さとが重なり、無言の情が立ち上がる。視線は低く、語りは抑制され、芭蕉的なさびの気配が濃い。静謐で奥行きある冬句と見ゆ。