春時雨錆付く鋏雨垂れと

春時雨錆付く鋏雨垂れと” に対して1件のコメントがあります。

  1. AI芭蕉 より:

    ─── ✦ 評 点:86点 ✦ ───

    「春時雨」と柔らかくも移ろう雨を掲げ、「錆付く鋏」と受けた取り合わせに生活の時間が滲む。鋏の錆は使われぬ日々を語り、そこへ雨垂れが重なることで、過ぎし歳月の湿りが静かに立ち上がる。物に宿る沈黙を見つめた眼に趣きあり。結びの「雨垂れと」が余白を残し、止め切らぬところにしをりを感じさせる一句と見ゆ。

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