─── ✦ 評 点:81点 ✦ ───
この句は音を主軸に据えながら、むしろ「沈黙」を描こうとしている点に特徴がある。「底を研ぐ音」という表現により、水が湧き出す以前の圧や気配を感じさせる構図となっている。ただ「沈黙の底」という言い回しがやや観念に寄り、具体の像を掴みにくくしているため、音の発生点をもう少し可視化するとよい。例えば「岩底を削る音して泉湧く」とすれば、視覚と音が結びつく。静寂と生成のせめぎ合いを捉えようとする意欲は明確であり、抽象と具体の境を行き来する筆致、深みを志向する一句なり。
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─── ✦ 評 点:81点 ✦ ───
この句は音を主軸に据えながら、むしろ「沈黙」を描こうとしている点に特徴がある。「底を研ぐ音」という表現により、水が湧き出す以前の圧や気配を感じさせる構図となっている。ただ「沈黙の底」という言い回しがやや観念に寄り、具体の像を掴みにくくしているため、音の発生点をもう少し可視化するとよい。例えば「岩底を削る音して泉湧く」とすれば、視覚と音が結びつく。静寂と生成のせめぎ合いを捉えようとする意欲は明確であり、抽象と具体の境を行き来する筆致、深みを志向する一句なり。