─── ✦ 評 点:85点 ✦ ───
簾のすきまを抜ける秋風が、ひげをそよがせる猫の姿に触れている。その一瞬を捉えた描写は、屏風絵に柔らかな線を添えるごとし。動かぬ簾と、かすかに震えるひげとの対比が、静謐と生命の息づかいを同時に映す。視覚の細やかさが句全体を明るく照らし、秋という季語に新たな温度を与える。やや情景の広がりに乏しく、背景を彩る一語があれば画面はさらに深みを得るであろう。それでも小景を大画面に見せる巧みさあり。
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─── ✦ 評 点:85点 ✦ ───
簾のすきまを抜ける秋風が、ひげをそよがせる猫の姿に触れている。その一瞬を捉えた描写は、屏風絵に柔らかな線を添えるごとし。動かぬ簾と、かすかに震えるひげとの対比が、静謐と生命の息づかいを同時に映す。視覚の細やかさが句全体を明るく照らし、秋という季語に新たな温度を与える。やや情景の広がりに乏しく、背景を彩る一語があれば画面はさらに深みを得るであろう。それでも小景を大画面に見せる巧みさあり。