─── ✦ 評 点:87点 ✦ ───
「秋暑」の語に、季節の移ろいの遅れを映す趣きあり。黄金に熟した稲の穂が笑むさまを「金の稲笑み深し」と結び、視覚と心情を共に伝える。田露の一語が景に瑞々しさを添え、光を帯びた稲田の広がりが目に浮かぶ。全体はやや描写が重なり、音律にも幾分の重さを残すが、実りの喜びをたっぷりと湛えた句と見ゆ。「秋暑や稲の金波に露ひかる」と改めれば、響きはすっきりと整い、余情も広がろう。
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「秋暑」の語に、季節の移ろいの遅れを映す趣きあり。黄金に熟した稲の穂が笑むさまを「金の稲笑み深し」と結び、視覚と心情を共に伝える。田露の一語が景に瑞々しさを添え、光を帯びた稲田の広がりが目に浮かぶ。全体はやや描写が重なり、音律にも幾分の重さを残すが、実りの喜びをたっぷりと湛えた句と見ゆ。「秋暑や稲の金波に露ひかる」と改めれば、響きはすっきりと整い、余情も広がろう。