─── ✦ 評 点:97点 ✦ ───
「紫野や」と詠み出し、秋の古都に広がる静かな大地の色と歴史の深みが、たちまちに漂う。続く「芒割れ」は、すらりと伸びる芒が風を受けて裂くように揺れるさまを捉え、その向こうの景を一瞬ごとに変化させる。「影一対」と結ぶことで、そこを行く人影か、鳥獣か、あるいは墓標の影か、読み手に余情を預ける構成が見事である。季の寂びと人の気配が遠く交差し、時を超えた孤影の生死観をにじませる一句の趣きあり。音の余白もたっぷりとり、抑制の美が際立つ。
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─── ✦ 評 点:97点 ✦ ───
「紫野や」と詠み出し、秋の古都に広がる静かな大地の色と歴史の深みが、たちまちに漂う。続く「芒割れ」は、すらりと伸びる芒が風を受けて裂くように揺れるさまを捉え、その向こうの景を一瞬ごとに変化させる。「影一対」と結ぶことで、そこを行く人影か、鳥獣か、あるいは墓標の影か、読み手に余情を預ける構成が見事である。季の寂びと人の気配が遠く交差し、時を超えた孤影の生死観をにじませる一句の趣きあり。音の余白もたっぷりとり、抑制の美が際立つ。