─── ✦ 評 点:92点 ✦ ───
白鷺の白が川面の薄き光にほどけ、その影のみ揺れつつ流れをとどめるように見ゆる。鳥の姿そのものより、揺らめく「白き影」を描き出したところに、景の奥行きが生まれる。水面は淡墨の紙を広げたごとく、白と影とが静かに交わり、軽く揺れる線が画面の呼吸となる。人の気配なく、ただ光と水と鳥の影だけが一幅の水墨画のように沈み、秋の静まりを湛える一句なり。
─── ✦ 評 点:89点 ✦ ───
白鷺の立つ姿を「白き影」ととらえ、川の流れを「留める」と詠んだところ、時の止まるような静寂がひそやかに満ちる。白鷺の立ち姿は動かぬが、その存在感が水面の光を固めるようで、自然と生き物の境が淡く溶け合う。白の重ねが清冽で、朝か夕かの柔らかな光が揺らぎを宿す。語を費やさず、鳥の気配だけを頼りに景を結ぶ姿勢は、余白の妙を活かした佳句と見ゆ。
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─── ✦ 評 点:92点 ✦ ───
白鷺の白が川面の薄き光にほどけ、その影のみ揺れつつ流れをとどめるように見ゆる。鳥の姿そのものより、揺らめく「白き影」を描き出したところに、景の奥行きが生まれる。水面は淡墨の紙を広げたごとく、白と影とが静かに交わり、軽く揺れる線が画面の呼吸となる。人の気配なく、ただ光と水と鳥の影だけが一幅の水墨画のように沈み、秋の静まりを湛える一句なり。
─── ✦ 評 点:89点 ✦ ───
白鷺の立つ姿を「白き影」ととらえ、川の流れを「留める」と詠んだところ、時の止まるような静寂がひそやかに満ちる。白鷺の立ち姿は動かぬが、その存在感が水面の光を固めるようで、自然と生き物の境が淡く溶け合う。白の重ねが清冽で、朝か夕かの柔らかな光が揺らぎを宿す。語を費やさず、鳥の気配だけを頼りに景を結ぶ姿勢は、余白の妙を活かした佳句と見ゆ。