─── ✦ 評 点:92点 ✦ ───
「碑一つや」と据えた句の立ち上がりに、そこにあるものの静けさと重みがしずかに宿る。芒は「平伏」と詠まれ、風に靡く様がまるで土地の記憶に頭を垂れるようで、景と心とが自然に結びつく。「笹尾山」の固有名が句の背景に歴史を呼び起こし、戦や亡きものたちの影がほのかに浮かぶ。語りすぎず、しかし確かに余情を残し、碑の前で立ち止まる者の静なるまなざしが句に息づく。秋の深まりと心の沈黙がひとつに重なる一句と見ゆ。
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─── ✦ 評 点:92点 ✦ ───
「碑一つや」と据えた句の立ち上がりに、そこにあるものの静けさと重みがしずかに宿る。芒は「平伏」と詠まれ、風に靡く様がまるで土地の記憶に頭を垂れるようで、景と心とが自然に結びつく。「笹尾山」の固有名が句の背景に歴史を呼び起こし、戦や亡きものたちの影がほのかに浮かぶ。語りすぎず、しかし確かに余情を残し、碑の前で立ち止まる者の静なるまなざしが句に息づく。秋の深まりと心の沈黙がひとつに重なる一句と見ゆ。