─── ✦ 評 点:92点 ✦ ───
「初氷」を題として据えながら、その冷たさを直接に言わず、「陽に透かす光のプリズム」と置いたところに、この句の美しさの核心があると見ゆ。氷は硬質にして脆いものながら、光を受ければ七彩のきらめきを宿し、冬の朝にひそやかな祝福を添える。作者はその一瞬の変化を素直に掬い取り、言葉少なに景を開いた。「陽に透かす」の語が、身をかがめて見入る姿まで映し、静寂の中にわずかな息づかいを残す。もし調べをさらに整えるなら、下五を「初氷かな」として余白を広げる道もあろうが、現行のままでも澄みきった初冬の光景を鮮やかに伝える佳句。
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「初氷」を題として据えながら、その冷たさを直接に言わず、「陽に透かす光のプリズム」と置いたところに、この句の美しさの核心があると見ゆ。氷は硬質にして脆いものながら、光を受ければ七彩のきらめきを宿し、冬の朝にひそやかな祝福を添える。作者はその一瞬の変化を素直に掬い取り、言葉少なに景を開いた。「陽に透かす」の語が、身をかがめて見入る姿まで映し、静寂の中にわずかな息づかいを残す。もし調べをさらに整えるなら、下五を「初氷かな」として余白を広げる道もあろうが、現行のままでも澄みきった初冬の光景を鮮やかに伝える佳句。