─── ✦ 評 点:90点 ✦ ───
「残雪や」と据えた冒頭が、白さの残る大地をひとつの広い画布とし、その上に季節の分岐を描き分ける導入となる。「冬はひだりに春みぎに」と置いた対句は、まるで屏風を左右二枚に開き、片方にはまだ冷えた冬景を、片方には淡い色の兆しを描き添えるようで、構図に鮮やかな象徴性が宿る。雪の白は翳りを帯び、春の光はかすかな薄桃として遠景ににじみ、両者が交わる地点に立つ作者の視線が、静かな息づかいとともに季の移ろいを湛える一句なり。
メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です
コメント ※
俳号(ペンネーム) ※
メールアドレス ※
Δ
─── ✦ 評 点:90点 ✦ ───
「残雪や」と据えた冒頭が、白さの残る大地をひとつの広い画布とし、その上に季節の分岐を描き分ける導入となる。「冬はひだりに春みぎに」と置いた対句は、まるで屏風を左右二枚に開き、片方にはまだ冷えた冬景を、片方には淡い色の兆しを描き添えるようで、構図に鮮やかな象徴性が宿る。雪の白は翳りを帯び、春の光はかすかな薄桃として遠景ににじみ、両者が交わる地点に立つ作者の視線が、静かな息づかいとともに季の移ろいを湛える一句なり。