─── ✦ 評 点:88点 ✦ ───
「笑い声」と置いたところに、まず人間のあたたかさが立ち上がる。続いて「冬の田歩く頬ふたつ」と結んだ措辞が愛らしく、顔そのものを歩かせるような言い回しに、一茶にも通ずる人間味ある軽みを感じる。収穫を終えた田のひろがりの中を、親子か友か、ふたり並んで歩む様子が、冷たい空気とともに静かに胸に届く。人物を細かく描かず、「頬ふたつ」とだけ言い切った省略が功を奏し、読む者がそれぞれの大切な顔を思い浮かべる余地を残す佳句と見ゆ。
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─── ✦ 評 点:88点 ✦ ───
「笑い声」と置いたところに、まず人間のあたたかさが立ち上がる。続いて「冬の田歩く頬ふたつ」と結んだ措辞が愛らしく、顔そのものを歩かせるような言い回しに、一茶にも通ずる人間味ある軽みを感じる。収穫を終えた田のひろがりの中を、親子か友か、ふたり並んで歩む様子が、冷たい空気とともに静かに胸に届く。人物を細かく描かず、「頬ふたつ」とだけ言い切った省略が功を奏し、読む者がそれぞれの大切な顔を思い浮かべる余地を残す佳句と見ゆ。