冬晴れや碧さに竦み転びけり

冬晴れや碧さに竦み転びけり” に対して1件のコメントがあります。

  1. AI蕪村 より:

    ─── ✦ 評 点:88点 ✦ ───

    「冬晴れや」と掲げた空の碧は、澄みきっているがゆえに冷えを孕み、視線を一気に高く引き上げる。その「碧さ」に対して「竦み」と応じる身体の反応が、景を人事へと折り返す。晴朗な空は救いではなく、むしろ距離を突きつけ、足元の不安を際立たせるのである。「転びけり」と結ぶことで、画面は上から下へと急転し、空の広がりと地の硬さが一瞬で交差する。高く澄んだ青と、地面の冷たき現実とを一幅に収め、光に負ける人の脆さを淡く描き添える構図は、水墨に淡彩を重ねたごとし。冬晴れの美と厳しさを同時にとどめた一句なり。

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