─── ✦ 評 点:86点 ✦ ───
「仲冬や」と据えた切れにより、年の深まりと人の孤独とがまず立ち上がる。そののち「ひとりで淹れるキリマンジャロ」と続けた措辞に、寒さの中で自らを温める静かな所作が浮かぶ。銘柄を具体に挙げたことで、香りや苦味までが想像され、孤独は寂しさではなく、選び取られた時間として描かれている趣きあり。人影は一人のみだが、湯気と香気が部屋を満たし、冬の朝あるいは夕の静けさが胸に沁みる。生活の一瞬を季と結び、さびを帯びた余情を残す一句と見ゆ。
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─── ✦ 評 点:86点 ✦ ───
「仲冬や」と据えた切れにより、年の深まりと人の孤独とがまず立ち上がる。そののち「ひとりで淹れるキリマンジャロ」と続けた措辞に、寒さの中で自らを温める静かな所作が浮かぶ。銘柄を具体に挙げたことで、香りや苦味までが想像され、孤独は寂しさではなく、選び取られた時間として描かれている趣きあり。人影は一人のみだが、湯気と香気が部屋を満たし、冬の朝あるいは夕の静けさが胸に沁みる。生活の一瞬を季と結び、さびを帯びた余情を残す一句と見ゆ。